最新のAIモデルの利用状況について
現在このサービスで利用するAIモデルは新しいものが出るたびに検証し、更新・変更を行っています。現在利用できる最新の生成AIモデルとしては「Claude 3.5 Sonnet」「gpt-4o」「o1-preview」「o1-mini」などがあり、それぞれ定期的にバージョンアップされています。これらのモデルを評価し、その都度最適なものを選択しています。
生成AIの進化と命令文の重要性
生成AIモデルの性能は非常に高い水準に達しており、特に論文要約というタスクではどのモデルを選んでも大きな優劣がなくなりました。生成AI自体の能力はこの1年でさらに高くなり、人の思考力を超える事も時折あるなと感じます。
その結果、生成AIの出力結果は利用モデルはなく、命令文の内容や質に大きく依存するようになってきました。AIの出力結果を見てどのように改善するかの判断にも専門知識がかなり必要になってきました。
専門知識とAIの活用効果
最近では、使用者のAIの利用経験やAIの技術的知識だけでなく、利用者自身の専門知識や思考力が出力結果に影響を与えていると感じます。例えば放射線治療関連のAI出力の評価は私の専門知識を活かして判断できますが、それ以外の分野ではもう私の判断では判断が無理なほど、回答レベルが高くなっていると思う事が多いです。
AIの能力を引き出すには、質問内容が十分高度であり、回答に必要な条件や背景を正しく伝え、さらにそれを改善していく事が必要ですが、専門分野以外ではもう改善が難しくなってきました。
今後について思っている事
AIに詳しいだけで良いサービスを作れるような、新技術が生まれたときの初期フェーズは終わりつつあるなと感じます。作ろうと思うサービス自体への深い理解がまず必要になってきたなあと思います。
十分な基礎能力や専門知識がある人こそ、十分にAIの能力を引き出せると思います。これからは様々な分野のエキスパートであるほどAIの恩恵をより受けられて、仕事がより効率化されたり、影響力がさらに増えるんだろうなあと思っています。